レーシングカートの乗車ポジションを調整しよう

高いスピードでコーナーリングするカートには正確な操作が要求されます。

ほんの少しの力の入れ具合でブレーキング・旋回・加速に影響してきます。

そこで重要なのが乗車ポジションです。

なんとなくで調整していませんか?
実はより操作しやすいポジションがあるかもしれませんよ。

無理なく確実に操作できるステアリング・ペダル位置

基本中の基本ですが、自分の操作しやすいステアリングの高さ・角度、アクセル・ブレーキペダルの位置に調整しましょう。

自動車ではシートを前後して運転しやすい位置に調整しますが、カートではFRP製のシートはボルトで固定されています。

さらにシートの位置は車体前後の重量バランスに大きく影響してきますので、基本的にはフレームメーカーの推奨の位置に取り付けます。

そこで、シートではなくステアリングやペダルその物の位置を調整します。

カートステアリング

ステアリングとステアリングボスの間にスペーサーを挟んで高さと前後位置を調整している例。
さらにスペーサーには角度がついていてステアリングが”立つ”様に調整されています。

ステアリングはステアリングボスの取り付け位置やスペーサーなどを使い調整します。

ボス・スペーサーにはステアリングの角度を変えられる物もあります。
初期位置がトラックのハンドルのように寝ているカートにはおススメです。ぐっとステアリング操作が楽になりますよ。

ステアリングを握ったときに、手の高さが肩より拳ひとつ程低くなる高さ。
そして、肘が軽く曲がる位置に調整しましょう。

カートアクセルペダル

ペダルには前後位置調整用のボルトと全開位置調整用のボルト(アクセルのみ)が付いています。
ボルトの飛び出し量を変えるとペダルが前後します。
ペダルの位置を変えたときはアクセルワイヤー・ブレーキワイヤーの張りも調整しましょう。

ペダルの位置は足を載せたときに足首がかるく前傾する位置をゼロ位置として踏み込んだ時に踵が浮かない様にしましょう。

踵が浮いてしまう場合はフットレスト(踵置き)を使てみるとよいですね。

ペダルの高さは親指の付け根くらいがベストです。

純正状態の調整幅では足りないジュニアドライバーの場合、ステップキットを取り付けることによって最適なペダル位置に調整できます。

グングン伸び盛りのジュニアドライバーは気が付いたらポジションが窮屈になんてことがよくあります。

意外と乗っている本人は気づきにくいようなので周りの大人が見てあげてください。

レンタルカートの乗車ポジション

ここまではマイカートで自由に調整できるカートを説明してきましたがレンタルマシンの場合そこまで自由に調整できません。

しかし、車種によってはペダルを簡単に調整できるマシンがあるのでスタッフの人に声をかけて好みに調整してもらってください。

また、シートと背中の間にマットを挟んで乗車位置を調整します。
サーキットにマットが常備されているのでそれを使いましょう。

 

 

ABOUTこの記事をかいた人

shogo okada

東京都在住。一児の父親。 高校生からレーシングカートを始めカート歴は20年になりました。 普段はカートショップやカートコースのスタッフとして、サーキットサポートやフレーム・エンジンメンテナンス、ジュニアカートスクールのコーチなどカート全般にかかわる活動をしています。 サーキットのサポートでは、"ドライバー目線を大事にする"をモットーに、その人に必要なアドバイスができるように心がけています!