自分の希望に合ったレーシングカートを購入する方法

これからカートを始めたい人のためのカート体験の仕方(購入編)

カートを始めるとして一番メジャーなのは自分のマシンを購入するという方法です。

大きく分けると新車で購入するか、中古車にするかを選べます。
そこは普通の自動車と同じですね。

それではカートにおいて、それぞれのメリット・デメリットを紹介していきたいと思います。

新車を購入する

予算が許すのであれば一番間違いのない方法ですね。

カートのマシンはすべてが消耗品といってもよい構造をしています。
新車はもちろんすべてが新品なのでなんの問題もありません。

ベアリングのガタつきやブレーキパッドの消耗など気にせずに、しばらくメンテナンスフリーで乗れるでしょう。

また、マシンに癖などなく後はドライバー次第の状態なので存分に腕を磨くことができます。

実はここは大きなメリットになります。
新車でマイカートを購入する場合、どこかのショップにお世話になると思います。
スタッフとしても新車はどういうマシンなのかわかっているので走行のアドバイスをしやすいのです。

中古車だと外から走りを見ていても、例えばブレーキの踏み込みが弱いのは車体の癖もあるのかな?とか多少考えたりします。

デメリットはやはり初期費用がかかってしまうこと。
せっかくマイカートを購入しても走行する費用がなくなってしまっては何のためのマイカートかわかりません。

中古車を購入する

カートにも中古車の販売があります。

中古車のメリットは何といっても購入費用が安く抑えられることとです。
抑えられた分を走行費用にできたらいっぱい走れますね。
カートは何といっても走った分だけ上達しますから、頑張って新車を買っても眺めているだけでは上達しません。

デメリットは走った分だけカートは消耗しているということ。
購入するときに注意するポイントをいくつかあげてみます。

中古カートを購入するときにチェックしたいポイント

  1. 見た目の綺麗さ
    しっかりメンテナンスしてあるのに見た目が汚いということはまずないでしょう。
    ただし、外装はちょっと別です。バンパーなどはもちろん綺麗に越したことはないのですが軽い接触でも傷ついたりしますので、フレームなど車体の中を見ましょう。
  2. フレームの摩耗具合
    これはフレームの底をのぞき込んでください。
    多少の擦れて塗装が無くなっているのは仕方ないのですが、明らかに摩耗が進み平らになっているのは避けたいですね。
  3. オーバーホールの有無
    エンジンや車体の部品が消耗するといってオーバーホールで新品と変わらないレベルまで回復することができます。
    エンジン・キャブレター・ブレーキ・ベアリング類のオーバーホールまたはメンテナンスの有無を確認しましょう。
  4. 部品供給がまだ可能か
    カートの車体は毎年ニューモデルが発表されます。
    ガラッと変わるわけではないのですが、それでも何年かに一度は構成部品が変わったりします。
    その年式のカートの部品のがまだ入手できるのか確認しておきましょう。
  5. レースに参加できるか
    そのマシンがレースに参加できるのか、またどのようなカテゴリーなのか確認しましょう。
    一番初めはいやいやレースなんて無理。
    など思うかもしれませんが、やっているうちに参加してみたくなるかもしれません。
    初心者向けのレースに参加できるカートにしておいた方が無難だと思います。

あとは販売元が信用できるかどうか。

オークションや個人売買など格安で購入できても走るまでのメンテナンスにお金がかかってしまった。
レースに参加したかったのに車両規則にあってなかった。

など、せっかく買ったのに…。なんてならないようにしたいですね。

ショップで購入するときはスタッフの人とよく相談しながら検討しましょう。
希望の金額や、どのようにカートを楽しんでいきたいかなどを伝えればそれに合ったカートを案内してくれると思います。

また、そこでアドバイスをくれたりしますので参考にできると思います。

ちなみに中古車が一番出回るのが新車発表のある11月頃ですね。
1年のシーズンも終わり買い替えの時期なので中古車も出回ります。

まとめ

予算が許すなら新車を購入するのがベスト。

中古車は自分の活動目的をイメージして予算と相談しながら決めましょう。
月1回くらいストレス発散に楽しむのであれば格安のカートでも十分です。
しっかり練習してレースに参加してみたい人はそれなりのものを用意した方が、結果的に費用を抑えられたりします。

あなたにぴったりなカートと出会えたらいいですね。

 

ABOUTこの記事をかいた人

shogo okada

東京都在住。一児の父親。 高校生からレーシングカートを始めカート歴は20年になりました。 普段はカートショップやカートコースのスタッフとして、サーキットサポートやフレーム・エンジンメンテナンス、ジュニアカートスクールのコーチなどカート全般にかかわる活動をしています。 サーキットのサポートでは、"ドライバー目線を大事にする"をモットーに、その人に必要なアドバイスができるように心がけています!